顔真卿展 開催のお知らせ

開催場所  東京都国立博物館 平成館   期間 2019.1.16 水 - 2.24 日

 
 
 

 
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顔真卿展 開催概要

 
 
 
名称特別展  「顔真卿がんしんけい 王羲之おうぎしを超えた名筆」
 
        Unrivaled Calligraphy: Yan Zhenqing and His Legacy
 
 
会期      2019年1月16日(水)─ 2月24日(日)
 
会場      東京国立博物館平成館
        〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9開室時間9:30~17:00

 
        ※金曜・土曜日は午後9時まで
        ※入館は閉館の30分前まで休館日月曜日
        ※ただし2月11日(月・祝)は開館、翌12日(火)は休館

 
 
主催      東京国立博物館、毎日新聞社、日本経済新聞社、
        NHK特別協賛協賛信越化学工業、 損保ジャパン日本興亜、
        トヨタ自動車、NISSHA、 三菱商事協力内田洋行、
        台東区立書道博物館、 毎日書道会
 
 
お問合せ    03-5777-8600(ハローダイヤル)
 
 
 
 
【 報道関係お問合せ 】
 
 
特別展「顔真卿」
広報事務局(ミューズ・ピーアール) 担当 大山、奥村、望月
 
〒107-0052 港区赤坂9-1-7 赤坂レジデンシャル770
TEL 03-6804-5045 / FAX 03-5785-2627
Email:info@musepr.co.jp
 

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祭姪文稿 現代語訳

 
乾けん元げん元年(七五八)、戊戌の歳、九月庚午の一日より数えて三日壬申の日、汝の第十三番目の叔父である銀青光禄大夫・使持節蒲州諸軍事・蒲州刺史・上軽車都尉・丹陽県開国侯の真卿は、礼酒や諸種の供物をそなえ、ここに亡き姪にして賛善大夫を贈られた顔がん季き明めいの霊を祭る。
 
汝は人に抜きんでた才能をもち、幼い時から立派な人徳をあらわし、宗廟の瑚こ璉れんのような重臣、宮庭の芝し蘭らんや玉ぎょく樹じゅのような人物となり、つねに人の心をなぐさめ、やがては福禄を享うけるであろうと期待されていた。
 
しかし、逆臣の安あん禄ろく山ざんが朝廷の隙をうかがい、反旗を翻し挙兵しようとはいったい誰が予期しただろうか。

このとき汝の父の顔がん杲こう卿けいは忠誠をつくして、常山郡の太守をつとめ、私もまた朝命を受けて、平原郡の太守であった。仁兄顔杲卿は私をいつくしみ、汝を使者として双方の連絡をとったのである。
 
汝が私のもとから帰り、要衝の土門を敵から奪回して開通し、土門が開通したことで、凶賊の勢いは大いに弱まった。
 
しかしながら、賊臣の王おう承しょう業ぎょうは救援を送らなかったため、常山城は周囲を凶賊に取り囲まれて孤立し、父は賊の手に捕らえられ、子は殺され、まさに鳥の巣が傾いて、中の卵が転げ落ち壊れてしまったのである。
 
天がわが一族に禍を下したことを悔いはしないが、何故このような苦毒を受けなければならないのか。汝が残虐な死に遭ったことを思うと、私の身体を百回身代わりにしても、どうしてつぐなうことができるだろうか。
 
ああ、哀しみの極みである。
 
私は天子の恩恵を蒙り、蒲ほ州しゅうの長官として民を治めることになった。

汝の兄の顔がん泉せん明めいが最近ふたたび常山に行き、汝の首を納めた棺を携え、ようやくここ蒲州に帰還した。
 
汝を思うと哀れみの思いで胸が張り裂け、腸が断ち切れ、その死を悼いたんで心身を震わせる悲憤にかられる。

いつの日か、汝が安らかに眠る墓を作って安住できるようにしてやりたい。
 
汝の魂が私のこの思いを分かってくれるなら、異郷に長くさまようことを嘆かないでもらいたい。
 
ああ、哀しみの極みである。
 
どうかこの祭りをうけておくれ。